SYMPTOMS症状から考えられる疾患

便の色

便は健康状態を表すバロメーターとも言われています。その理由として動物は食物を摂取し消化・吸収することで細胞が活性化されます。つまり食べているもので体調が大きく変化することがわかります。ジャンクフードを毎日摂取して、体調が良いという方を見たことがないのがまさにそうです。動物は食べたもので体が形成されており、食べたものが消化・吸収されて残ったものが便となります。そのために便は食べたものの影響を受けると言えるでしょう。

よく便の形状に関してお話を聞くことが多いと思いますが、ここでは便の色に付いて考えてみます。

便の色は黄土色と言われており、これが健康的で一般的な便です。これは胆汁という消化酵素が作り出した色です。この胆汁を排泄する機能に問題がある場合や、便に何か混ざることで健康的や黄土色からほかの色へと変化します。

黄色

下痢の時に認められます。胆汁がそのままお尻まで流れてきたものです。
大腸内視鏡の前に下剤を内服しますが、そのときにも同様の便が排出されます。
下痢が続く場合には受診をお勧めします。

茶褐色

暴飲暴食が関連している可能性があります。消化管を休めてあげる必要があります。
刺激物を控えて消化に優しいものを2−3日ほど摂取すれば改善してきます。

濃褐色

動物性蛋白質(お肉)のとりずぎやカカオ類の過剰摂取で認められます。
脱水も関連しており、消化酵素が濃縮されている可能性があります。

黒色

食道、胃、十二指腸からの出血の可能性があります。
貧血があり鉄剤を内服されている場合にも認められます。
この便が認められる場合は受診を勧めます。

緑色

いわゆる緑黄色野菜を摂取することで認められます。
消化不全の場合も認められることがあります。

赤色

便に赤いものが付着している場合です。
肛門近くの大腸や肛門からの出血の可能性があります。
この場合、じゅしんをお勧めします。

灰白

バリウム検査後に認められる場合があります。
また胆汁の排泄障害が起こるとこのような便となります。
胆汁排泄の障害がある場合は精査が必要となります。

便の色が考えられる疾患

の場合は受診する必要があります。
疾患により取り返しのつかないものもありますので、すぐの受診をお勧めいたします。
当院では当日中に、胃カメラ、エコー検査だけでなく採血も可能ですので、患者様の負担を少なくしています。

当院は経験豊富な院長が診察、検査を一貫して行います。
各種検査にて異常を発見することも大切ですが、異常がないことを確認しておくことも大切です。
少しでも気になる方はお気軽に受診ください。
当院は患者様の体調管理のアドバイザーとしてお力になれますと幸いです。

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